2014年02月25日
ロッテ『冬のコアラのマーチ』のパッケージ・バーコードデザイン:コアラ主義を貫いてロングセラー商品に。
ロッテ『冬のコアラのマーチ クリーミーミルク』の、パッケージ・バーコードデザインです。
『コアラのマーチ』は、定番商品に加え、期間限定商品が発売されています。
期間限定商品は、パッケージにも工夫が凝らされていて、毎回楽しみにしています。
今回特にユニークでいいなと思ったのが、パッケージの「バーコード」のデザインです。
「バーコード」のバーがふすまの模様になっていて、そのふすまの向こうに、こたつに入ったコアラが見えています。
『コアラのマーチ』という商品が何故、コアラをモチーフに用いたのかと言えば、一応、発売当時の1984年はコアラブームが理由となっています。
しかし、一度、コアラと決めてからはコアラ基金を応援して、こういったキャンペーンを展開する時にはモチーフになっているコアラを全力でデザインする、という徹底した姿勢は、仕事は中途半端にしてはならない、という教訓として感じ入るものがありました。
コアラブームが落ち着いた後にも、延命出来るようにという願いが、メーカー側にあったのかもしれません。
また、「コアラ」だけではなく、多数展開を必要とする「マーチ」という単語に注目しますと、コレクション性やバリエーションを展開する事(リピート購買に繋がる)も可能です。
コアラブームに便乗してコアラをモチーフにしたのであれば、当然、コアラブームの終焉と共に消滅してしまうかもしれないという危機感があり、その危機感をベースにスタートしているのであれば、延命の為にこういった事もあらかじめ計算されていたのだと思います。
本来であれば「バーコード」は、読み取りが出来れば良いのですが、こうした遊びに見られるデザインの本気、がロングセラー商品である理由の一つである事が感じ取れます。
リピーターのお客様を常に楽しませ、飽きさせない工夫。
その積み重ねが人気商品であり続ける理由の一つであり、気を抜けば人気商品も短命に終わってしまうのかもしれません。
「変わらない事が重要なものと常に新たな提案を続けるもの、その判断を誤らない為の基準について」、今後は考えていきたいと思います。
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【関連URL】
●グラフィックデザイン・パンフレット・カタログ・冊子・ロゴなどのデザイン制作事例 | グラフィックデザイン事務所 DESIGN+SLIM 東京・神奈川
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●お口の恋人 ロッテ|チョコレート|コアラのマーチ公式サイト
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Posted by R at 17:46
│パッケージデザイン