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横浜在住のフリーランス・グラフィックデザイナーです。☆Webサイトはこちら→DESIGN+SLIM
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2018年07月13日

森永製菓「森永ビスケット」の広告デザイン:商品を使い考案したレシピを活用する。




森永製菓「森永ビスケット」の広告デザイン

「森永ビスケット」の広告デザインです。渋谷の「Royal Garden Cafe(ロイヤルガーデンカフェ)」で配布されていました。5枚セットで束ねられてあります。


森永製菓「森永ビスケット」の広告デザイン表面

「森永ビスケットマリー」「森永ビスケットチョイス」「森永クッキームーンライト」「森永クッキーチョコチップ」「森永クッキーアーモンド」の5種類あります。

表面に商品は出てきませんが、実際のパッケージのロゴと配色を使用しているため、一目でどの商品なのかがわかります。店頭でも見つけやすくなりますね。

この広告が工夫されているのは、人気料理研究家のヤミーさんに商品を使った料理を考案してもらい、そのレシピと共に紹介しているところです。表面には、美味しそうなデザートの写真が掲載されています。


森永製菓「森永ビスケット」の広告デザイン裏面

裏面には、レシピと共に商品も紹介されていました。これを見て、実際に作ってみたいと思う方や、長年販売されている商品を思い出してもらうのにも効果的です。

ただ単に商品を紹介した印刷物を作るのではなく、こうしたひと工夫によって、商品のイメージアップにもつながります。この企画は、渋谷のカフェとのコラボだったので、カフェを利用するお客様との相性も良さそうですね。お店ではコラボメニューも提供されていました。

特徴となる5枚セットという形式は、工夫次第では販促品などの予算コントロールにも効果を発揮する場合がありそうです。


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3stepでつくろう!人気料理研究家ヤミーさん考案!ひんやりSweets│森永ビスケット│森永製菓  


2017年06月29日

オーガニックオーラルケアシリーズ「emybloom」のパンフレットデザイン:色の選び方 アースカラーを有効に活用する。




オーガニックオーラルケアシリーズ「emybloom」のパンフレットデザイン表紙


オーガニックオーラルケアシリーズ「emybloom(エミーブルーム)」のパンフレットデザインです。
店頭で配布されていました。

商品には、緑色と茶色が使われおり、パンフレットも商品と同じ緑色と茶色をベースに、さらに濃い茶色を使用した配色になっています。

この配色は、「アースカラー」と言われるものです。
「アースカラー」とは、大地や木の幹などの茶系、木や植物の葉などの緑系、空や海の青系の色を言います。
(一説には、青は含まないという説もあります。)

オーガニック商品に「アースカラー」の採用は有効です。
なぜなら、自然と調和した色は、オーガニック(天然由来100%)であることをを連想しやすいためです。


オーガニックオーラルケアシリーズ「emybloom」のパンフレットデザイン中面


中面には、葉や野菜の写真が使われていました。
実際の葉や野菜を使用することで、より自然に近い商品であることがわかります。

中面で使用されている茶色は、より土の色に近いはっきりとした色なので、可読性にも優れ、自然のイメージをさらに強調したデザインになっています。

パンフレットはA6サイズの8ページで、商品情報や特徴の他に、天然由来成分の詳細、使い方の詳細などがイラストも添えて紹介されていました。


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emybloom | official site  


2016年12月16日

「HOUSE OF ROSE」クリスマス商品のパンフレットデザイン:シチュエーションと顧客に向けて考え抜かれたデザイン。




「HOUSE OF ROSE」クリスマス商品のパンフレットデザイン表紙


「HOUSE OF ROSE」クリスマス用のパンフレットデザインです。
店頭で配布されていました。

このパンフレットは、2016年11月3日(木・祝)~12月25日(日)の間に限定販売されているクリスマス向け商品のためのものです。


「HOUSE OF ROSE」クリスマス商品のパンフレットデザイン中面


クリスマス商品には「ホーリーローズ」と「クラシック プー」という2つのシリーズがあります。

メイン商品の「ホーリーローズ」のパッケージはすべて「ピンク」で、ラベルには「金」が使用されていました。
(「クラシック プー」は、「赤」と「金」の組み合わせが主に使用されています。)

形状と表紙はわかりやすくクリスマスツリーが使われていますが、オーナメントは今回のメイン商品のカラーで統一されています。

「商品」や「パンフレット」を制作する時に、それぞれを単体で考えるだけではなく、このように店頭に並べられた様子をイメージすることはとても大切です。
店頭では商品近くにパンフレットが設置されており、色味によって巧みにイメージが統一されていました。

このパンフレットは、配布場所と商品について考え抜かれた仕事と言えます。
ツリーの形に型抜きされたパンフレットのグリーンは、ショップ内でクリスマスの祝祭の雰囲気を引き立てます。
ツリーに飾られたオーナメントの色彩を商品のイメージカラーと合致させることで商品に意味を、つまりプレゼントとして商品に特別な意味を付与させているように思えます。

プレゼント探しに頭を悩ませながらデパートやショッピングモールを歩き回っているお客様に、「今年のプレゼントにふさわしいお買い物はここですよ」とオススメするためのデザインとディスプレイですね。


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HOUSE OF ROSE(ハウス オブ ローゼ)  


2016年11月10日

横浜市「ヨコハマ議会だより」広報誌のデザイン:ロゴマークの色を使用した配色の事例。




「ヨコハマ議会だより」(No.102)広報誌のデザイン表面


横浜市が発行している『ヨコハマ議会だより』(No.102)広報紙のデザインです 。ポストに投函されていました。

広報誌で使用されている色は、横浜市のロゴマークに制定されている4色と、その濃淡の色で構成されています。

横浜市のロゴの詳細はこちらのサイトで確認できます。

「横浜市文化観光局横浜魅力づくり室 ロゴマークの使用について」Webサイト



ロゴの印刷指定の数値は下記の4パターンです。

・右羽根部分:C100% + M100% + K40%
       PANTONE 2755
・下羽根部分:C100% + M50%
       PANTONE 286
・左羽根部分:C100%
       PANTONE Process Cyan
・文字部分:K40%

ロゴマークで使用されている色は、イメージカラーでもありますので、様々な媒体で使用する場合でも、同色を用いて配色することにより、イメージの統一がはかれます。

自治体や会社であれば、名刺、封筒、パンフレットなど、多種多様なツールを制作しますので、その際にロゴのカラーをベースにデザインを展開していくのは有効です。


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横浜市 横浜市会 ヨコハマ議会だより  


2016年02月08日

「Mjuk(ミューク)」のパンフレットデザイン:お客様のことを第一に考えて、シチュエーションとサイズ感に気を配る。




「Mjuk」のパンフレットデザイン表紙


「Mjuk(ミューク)」パンフレットデザインです。
東急フードショーの店頭で配布されていました。

このパンフレットは縦と横が12cmの正方形で、バレンタインデー用のものとして制作されています。

この商品のコンセプトは「北欧デザイン」で、「Mjuk」とは、「柔らかい・優しい」という意味だそうです。


「Mjuk」のパンフレットデザイン中面


パンフレットの中面は、3名のアーティストの紹介、それぞれが担当した商品の情報、原材料の写真などがレイアウトされていました。

北欧のグラフィックデザイナー2名とテキスタイルデザイナー1名のデザインが、パッケージやショコラにも反映されています。

プレゼントすることを前提とする商品ですので、ショコラだけではなく、パッケージへのこだわりをアピールすることは、プレゼントする人の自信につながるでしょう。

自社の商品を購入していただくお客様に対する、こういう細やかな配慮はこれから益々、大切にしていかなくてはなりません。

見開きの中面も、12cm×24cmというコンパクトなサイズでありながら、情報を巧く整理し、それぞれが魅力的に見えるデザインの工夫がされていました。

バレンタインデーの時期は、販売店も混んでいることが多いので、大きなパンフレットを渡されるより、このようなコンパクトサイズの方が有効かもしれません。

また仮に、ショーウィンドウが他のお客様で埋まっていたとしても、先ずパンフレットで確認していただくこともできます。

このように、中面で瞬時にすべての商品を把握でき、なおかつ商品を魅力的に見せることができたら、購入決定の際に強力なツールとなるでしょう。


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ミューク|東急フードショー|渋谷駅・東横店|東急百貨店 TOKYU DEPARTMENT STORE

ジェイ・ワークス株式会社  


2015年05月28日

「御門屋」のパンフレット・リーフレットデザイン:店舗周辺の地域にも配慮する。




「御門屋」のパンフレット・リーフレットデザイン

「御門屋」パンフレット・リーフレットデザインです。
アトレ四谷店の店頭で配布されていました。


「御門屋」のパンフレットデザイン(中面)

パンフレット蛇腹折りで、それぞれの商品の特徴や商品一覧が掲載されています。


「御門屋」のパンフレットデザイン(中面)

裏面にあたるページには、本店の情報と地図もありました。

御門屋は支店もありますが、「目黒地蔵通り『御門屋』」との表記が多々ありますので、目黒の本店を重要視していることがわかります。


「御門屋」のリーフレットデザイン

パンフレットと一緒に配布されていたリーフレット「御門屋だより」には、本店を中心とした周辺の町並みや支店も含めたイラストマップが掲載されていました。

イラストマップは手描きで、親しみやすさも感じられます。「目黒探訪」では、おすすめのスポットも紹介されていました。

パンフレットでは、商品と本店の紹介のみにしぼり、伝統と味を大切に守っていることを伝え、リーフレットでは地域と販売店を紹介するという、それぞれの役割が明確です。

パンフレットリーフレットの相乗効果により、「御門屋」の理念がとてもよく伝わる、優れた例だと思いました。

ちなみに、「御門屋」の揚げまんじゅうは本当に美味しいです。



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揚げまんじゅうの御門屋  


2014年07月13日

(お客様に読んで貰えるチラシを作る方法)「日産リーフ」のリーフレットデザイン:サイズに気を配る。




「日産リーフ」のリーフレットデザイン1


「日産リーフ」リーフレットデザインです。
タウン誌やチラシと一緒にポストに投函されていました。

このリーフレットは、様々なチラシと一緒に投函されていたにも関わらず、折り曲げられた状態でも一枚だけ目立っていました。

このリーフレットだけが、規定のサイズではなく特殊なサイズを採用していた事により、上部の赤色がはみ出た状態で見えていました。

「100%電気自動車で上手に節約」というコピーをフックに興味を持ってもらい、その下には具体的な年間コストの比較や、製品の価格を見てもらうようになっています。


「日産リーフ」のリーフレットデザイン2


裏面は、表面の赤色部分が黄色になっていて、「ガソリン代0円。だから、家計も安心。」と、コスト面と充電器や充電スポットについてまとめられていました。

具体的な数値を明解にし、お客様に知っていただくことはとても重要なことですが、そこまで読ませる為の導線にも工夫が施された優れたリーフレットです。



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日産| リーフ [ LEAF ] Webカタログ トップ  


2014年06月29日

洋裁教室「ニットソーイングクラブ」の広告デザイン:言葉 だけではなく、感覚に訴求する。




「ニットソーイングクラブ」新聞広告デザイン1


洋裁教室「ニットソーイングクラブ」の、25周年を記念する新聞広告デザインです。

サンケイリビング新聞社が発行している「リビング田園都市」に掲載されていました。

見出しには、目を引くように、大きく「60分で縫える、夢の洋裁教室」キャッチコピーが入っています。

「60分で縫える」というのは、初心者や洋裁に興味がある方にとって、とても大きな魅力に感じるもので、これが集客のコアとなるものです。

また「おかげさまで 25th Anniversary」というロゴマークが添えられ、25周年のイベントも紹介されていますので、長きに渡り活動されていることが分かり、信頼感も伝わります。


「ニットソーイングクラブ」新聞広告デザイン2


そしてこの広告の縁には、実際にミシンで縫ったような加工がされていました。

模様のような小さなイラストは、シルエットでミシン、ボタン、はさみ等の洋裁で使用するものが描かれています。

このように細部までこだわることにより、単なる情報だけでなく、洋裁教室の楽しさも伝わってきました。

小さな誌面でも、このように伝えたい情報やコンセプトを明解に表現する為には細部まで考え抜いてデザインしなければなりません。

キャッチコピーはもちろん大切ですが、ビジュアルに対する細部のこだわりによって、感情を動かすことが可能になるのです。



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おかげさまで 25th Anniversary 佐藤貴美枝 ニットソーイングクラブ  


2014年05月21日

JR東海「そうだ 京都、行こう。」ポスター 広告デザイン:高まる観光産業の重要性と今後の広告展開の期待




JR東海「そうだ 京都、行こう。」駅貼りポスター 広告デザイン


駅貼り広告・JR東海「そうだ 京都、行こう。」ポスターデザインです。

「そうだ 京都、行こう。」のキャンペーンは、1993年からスタートしています。現在のポスターには「おかげさまでキャンペーン20周年」というコピーが入っていました。

このシリーズでは毎回、京都の観光スポット等の写真が使用されていますが、長年親しまれた有名なコピーと、圧倒的なビジュアルで、20年経っても色褪せない魅力があります。

京都の神社や仏閣等と自然が持つ美しさは変わらないもので、その最高の瞬間を切り取ったポスターは、それだけで京都の写真集となるようなクオリティーを持ち、京都の魅力を十分に伝えています。

2014年初夏のキャンペーンでは、「比叡山 延暦寺」の写真が使用されていました。美しい新緑と「延暦寺」の赤の組み合わせはコントラストも絶妙で、撮影する時期や天候等、相当考慮されているのでしょう。

右下には、「京都の町の匂いは、この山からもらってできているみたいだ。」というコピーが添えられています。このポスターを見ていると、京都の町の匂いを確かめに行きたくなりますね。

近年の観光産業の重要性の高まりを考えると、今後とも力の入った素晴らしい展開が期待できる、楽しみな広告の一つと言えるでしょう。

制作はクリエイティブディレクターの佐々木宏さんです。



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TVCM・ポスターギャラリー|そうだ 京都、行こう。~京都への旅行、観光スポットで京都遊び~
  


2014年05月11日

「無印良品」のパンフレットデザイン:何故、母の日には花屋さんではなくて無印良品で花を買わなくてはならないのか。




無印良品「母の日の花」パンフレットデザイン表紙


無印良品「母の日の花」パンフレットデザインです。

母の日に合わせて、店頭でギフト用のパンフレットが配布されていました。

表紙には、「おかあさん、ありがとう」の文字とともに、ビニールハウスで栽培されている、カーネーションの写真が使用されています。

通常の表紙には、きれいに飾られた花束やフラワーアレンジメントが使用される事が多いですが、ここではあえてビニールハウスの写真を掲載していました。


無印良品「母の日の花」パンフレットデザイン中面1


ページをめくると、「きれいな花を咲かせるために」どのようにしてカーネーションが育てられているか、という行程が説明された写真と文章が紹介されています。

ビニールハウスでの写真や、「きれいな花を咲かせるため」の工夫を知る事で、丁寧に栽培されたカーネーションだということが伝わり、商品への信頼感につながります。


無印良品「母の日の花」パンフレットデザイン中面2


中面には、通常のカーネーションの鉢植えに加え、アレンジメントやプリザーブドフラワーも紹介されていました。

美しく華やかなアレンジは、パンフレットを眺めていても楽しいものです。様々な商品の中から選ぶ嬉しさもあります。

裏面には、店頭とネットストアの案内、商品の注文方法や受付期間、注意点等が掲載されていました。

A5サイズで8ページのコンパクトなパンフレットでありながら、必要な情報や工夫が随所に盛り込まれていて、伝えたい情報が明確に伝わる、優れたパンフレットだと思いました。

このパンフレットのクオリティーは、明確なコア・コンピタンスから生まれています。

「何故、世間一般にある花屋さんではなくて無印良品で花を買わなくてはならないのか?」

その理由こそが、表紙の写真にビニールハウスで栽培されているカーネーションの写真なのです。



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無印良品
  


2014年04月23日

「六本木アートナイト2014」の電飾看板広告とパンフレットデザイン:「動き」を演出するラインと色彩




「六本木アートナイト2014」パンフレットデザイン


先日行われた「六本木アートナイト2014」パンフレットデザインです。

左は、告知用のA4見開きパンフレットです。
右は、各イベントの詳細や地図が掲載された66ページのパンフレットで、実際に持ってイベント会場をまわるためのものです。

「六本木アートナイト」は、六本木の街を舞台にした一夜限りのアートイベントで、今年のテーマは、「動け、カラダ!」でした。

表紙デザインは、カラダのパーツをユニークなイラストで表現し、文字とイラストを組み合わせたものです。

テーマやイラストに「動き」を感じさせるラインを加える事によって、躍動感が生まれています。

また、ピクトグラムのようなイラストを用いる事で、イベントの新鮮さと楽しさが伝わり、イベントへの期待も高まります。

色は、特色の蛍光オレンジとグリーンで、目を引くものになっていました。


「六本木アートナイト2014」電飾看板広告


駅構内の電飾看板広告デザインです。

ベースカラーはイエローで、イベントの名称とテーマ、開催期間が明解に伝わります。

パンフレット電飾看板広告のどちらも、「動け、カラダ!」というテーマに沿って、とても面白く表現され、目を引き印象に残るデザインです。

このように、イベント全体の統一感は保ちつつ、媒体によってそれぞれのデザインに変化をつけるのは、簡単なことではありません。

考え抜かれた上で展開されたデザインは、どれも素晴らしいものでした。宣伝美術は、「グルーヴィジョンズ」です。



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六本木アートナイト2014
  


2014年03月30日

「イッツコム」番組表のパンフレットデザインとキャラクターデザイン:マスコット・キャラクターを使用するメリットと注意点




イッツコム「iTSCOMチャンネル」「FM Salus」番組表のパンフレットデザイン表紙


「イッツコム」2014年3月号の番組表パンフレットデザインです。「iTSCOMチャンネル」「FM Salus」の番組表が掲載されていました。

「イッツコム」は、「イッツ・コミュニケーションズ株式会社」が運営しているサービスです。

パンフレットは8ページの観音開き仕上げで、中面には番組表とサービスの紹介などが掲載されています。

表紙は梅の木をバックに、「イッツコム」マスコット・キャラクター「コムゾー」が写っています。

「コムゾー」=「イッツコム」
という図式が出来上がっていますので、駅に置かれたパンフレットも、一目で「イッツコム」のものと認識出来ます。

最近はゆるキャラブームもあり、若干奇をてらったものもありますが、「コムゾー」は可愛らしいイメージです。

「マスコット・キャラクター」を作るメリットとしては、
・親しみやすい
・印象に残る
・ブランド力の向上
・企業やサービス、商品などのイメージアップ
などが上げられます。

キャラクターのクオリティが高く受け入れられた場合は当然メリットとなりますが、出来、不出来に左右される面が多々あります。

印象に残るにはフックが必要となりますが、奇をてらうことはリスクとなります。

万が一、キャラクターが受け入れられなかった場合は、デメリットとなりイメージを損なうことに繋がります。

しかし、まったく無難なものでは印象に残りません。

企業とお客様の距離を縮める。気軽に相談出来る友人/隣人のような存在になるために企業そのものを擬人化(キャラクター化)するのが「マスコット・キャラクター」を起用する主な目的です。

従って、お客様に親しみを持ってもらう事を念頭に印象深いキャラクターを作る事、から絶対に外れない事を念頭にキャラクターデザインを検討すべきでしょう。

ゆるきゃらブームだから、という理由だけで自社に取り入れてしまう事は、一時的に注目されても得るのはリスクだけでメリットは皆無と言っていいと思います。


イッツコム「コムゾー」のマスコットキャラクターデザイン


写真は「たまプラーザテラス」のスタジオにいる「コムゾー」です。スタジオで働いているようなイメージで設置されていました。

このように、パンフレットの表紙に登場したり、スタジオに設置することで、「マスコット・キャラクター」の認知度も上がり、サービスのイメージも向上します。

「マスコット・キャラクター」の起用が成功すれば、キャラクターは企業そのもの、優秀な営業マンとして活躍してくれますね。



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東急沿線のケーブルテレビ(CATV ) | イッツコム

横浜市青葉区のコミュニティFM - FMサルース 84.1MHz
  


2014年02月25日

ロッテ『冬のコアラのマーチ』のパッケージ・バーコードデザイン:コアラ主義を貫いてロングセラー商品に。



ロッテ「冬のコアラのマーチ」のパッケージ・バーコードデザイン


ロッテ『冬のコアラのマーチ クリーミーミルク』の、パッケージ・バーコードデザインです。

『コアラのマーチ』は、定番商品に加え、期間限定商品が発売されています。

期間限定商品は、パッケージにも工夫が凝らされていて、毎回楽しみにしています。

今回特にユニークでいいなと思ったのが、パッケージ「バーコード」デザインです。

「バーコード」のバーがふすまの模様になっていて、そのふすまの向こうに、こたつに入ったコアラが見えています。

『コアラのマーチ』という商品が何故、コアラをモチーフに用いたのかと言えば、一応、発売当時の1984年はコアラブームが理由となっています。

しかし、一度、コアラと決めてからはコアラ基金を応援して、こういったキャンペーンを展開する時にはモチーフになっているコアラを全力でデザインする、という徹底した姿勢は、仕事は中途半端にしてはならない、という教訓として感じ入るものがありました。

コアラブームが落ち着いた後にも、延命出来るようにという願いが、メーカー側にあったのかもしれません。

また、「コアラ」だけではなく、多数展開を必要とする「マーチ」という単語に注目しますと、コレクション性やバリエーションを展開する事(リピート購買に繋がる)も可能です。

コアラブームに便乗してコアラをモチーフにしたのであれば、当然、コアラブームの終焉と共に消滅してしまうかもしれないという危機感があり、その危機感をベースにスタートしているのであれば、延命の為にこういった事もあらかじめ計算されていたのだと思います。

本来であれば「バーコード」は、読み取りが出来れば良いのですが、こうした遊びに見られるデザインの本気、がロングセラー商品である理由の一つである事が感じ取れます。

リピーターのお客様を常に楽しませ、飽きさせない工夫。
その積み重ねが人気商品であり続ける理由の一つであり、気を抜けば人気商品も短命に終わってしまうのかもしれません。

「変わらない事が重要なものと常に新たな提案を続けるもの、その判断を誤らない為の基準について」、今後は考えていきたいと思います。



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お口の恋人 ロッテ|チョコレート|コアラのマーチ公式サイト
  


2014年02月14日

渋谷マークシティ「MARK VALENTINE 2014」のパンフレットデザイン:バレンタインの広告は女性に向けて?



渋谷マークシティ「MARK VALENTINE 2014」パンフレットデザイン表紙


渋谷マークシティ「MARK VALENTINE 2014」パンフレットデザインです。

表紙は、装飾的な鏡のようなデザインがされていて、ミラー部分が丸い型抜きの加工になっていました。


渋谷マークシティ「MARK VALENTINE 2014」パンフレットデザイン中面


表紙をめくると、型抜きにより部分的に見えていた写真の、全体が見える仕掛けになっています。

チョコレートのケーキやマカロンの中に、小さな女性が立っていて、不思議な空間が演出されていました。

左ページと右ページのチョコレートカラーと、右ページの背景やイチゴのカラーとのコントラストが美しいです。

女性にとってスイーツやデザートは、日常でもワクワクするものですが、このパンフレットによって、「バレンタイン」というイベントが、より特別なものになっていると思います。

チョコレートをプレゼントされるのは主に男性ですが、買うのは女性ですからこういうポイントは勘違いしてはいけません。

毎年のイベントの場合は、こうした新鮮さや楽しさをどのように演出するか、というのがとりわけ重要です。



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渋谷マークシティ
  


2014年01月27日

「journal standard Furniture」のリーフレットデザイン:ブランドとは約束。お客様目線の最適化



「journal standard Furniture」のリーフレットデザイン


「journal standard Furniture(ジャーナルスタンダードファニチャー)」の、リーフレットデザインです。

「journal standard Furniture」は、ニューコンセプトファニチャーストアで、家具や雑貨、インテリア・アクセサリーなどを扱っています。

2013年11月30日から2014年2月23日までの、期間限定アウトレットショップのためのリーフレットが配布されていました。

「JOURNAL STANDARD」の世界観を実現したストアなので、リーフレットもそのようなデザインになっています。

写真左は「表面」で、右側が「裏面」ですが、一部のテキストを除いて、ほとんどがアルファベットでデザインしてあり、海外の広告のようです。

このようなデザインは、見る人によっては「解りにくい」と感じるかもしれませんが、「JOURNAL STANDARD」を好むお客様には、適切です。

このように購買していただいているお客様に、サービスや広告を合わせていく事が「お客様の立場・目線」というもので、デザインも最適化していく必要があります。

ブランドという言葉には「約束」という意味も込められています。

「お客様の期待に応えるサービス・仕事」を提供する弊社は約束します、というのがブランディングです。

お客様に合わせた(顧客目線)デザインが出来ているか、はブランド構築が出来ているか、のひとつの指標としても良いでしょう。



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journal standard Furniture
  


2014年01月16日

キリン「澄みきり」ポスター 広告デザイン:広告に必須なシズル感が必要な理由



キリン「澄みきり」駅貼りポスター 広告デザイン


キリン「澄みきり」ポスターデザインです。駅貼り広告として掲載されていました。

「澄みきり」は、「キリンじゃなくちゃつくれないものを、もう一度つくろう。」というコンセプトで開発されたそうです。

キャッチコピー「乾杯御礼」に続くボディコピーには、「2013年、1億5千万本の澄みきりが、乾杯されました。」とあります。

「1億5千万本」というのは、売り上げ本数のことだと思われますが、「乾杯されました」という表現が用いられている事に、とても好感を持ちました。

そして「2014年、みんなに、にひとつでも多く、素敵な乾杯がありますように。」というコピーで締められているのも、素晴らしいと思います。

イメージビジュアルパッケージは、飲み物特有のシズル感が出ています。シズルは広告業界で使われる場合、消費者の五感に訴えて購買意欲をそそる、つまり体感や経験に訴える手法です。

今回の場合は、冷えた缶についている水滴などがそれにあたりますが、シズル感こそが生命線であり、表現として成立させる際に最も悩ましい部分になるでしょう。

こればかりはコツというものではなく、考え抜く事と普段からデザインについて神経を研ぎすましておく事でしか産み出せないものだと思います。

広告においては「シズル感があるか」は一つの指標と言えそうです。
「2013年、澄みきりは1億5千万本の売り上げを達成しました。」

ではなく、

「2013年、1億5千万本の澄みきりが、乾杯されました。」
というコピーもシズル感を適切に用いて、消費者の実感に寄り添う事を重視している事の現れである事は言うまでもありません。



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Posted by R at 21:23広告デザイン

2014年01月08日

グランベリーモール「GRANDBERRY BARGAIN」のポスター 広告デザイン:郊外・ファミリー層に向けたデザイン



グランベリーモール「GRANDBERRY BARGAIN」ポスターデザイン


グランベリーモール「GRANDBERRY BARGAIN」ポスター 広告デザインです。新年初売り、福袋などの情報が掲載されていました。

グランベリーモールは、田園都市線「南町田」駅にあるショッピングモールです。ファッションを中心に、ショップ、レストラン、カフェなど、多数の店舗があります。

ポスターには、楽しそうに買い物をしている人たちのイラストが使用されていました。女性が好みそうな、優しくて暖かみのあるイラストです。

ショッピングモールはファミリー層が多いため、このようなデザインがされていると思います。どのようなお客様に向けてポスターを制作し、情報を伝えるのか、入念に考える事が重要です。

ちなみに、都心のファッションビルや駅ビルの「バーゲンセール」の広告は、派手でインパクトのあるデザインが多いと感じます。

「○○みたいなポスター」、「こういうのが最近のトレンド」ではなく、周囲の環境やお客様に合わせて、きちんとデザインしていく事が大切ですね。



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Posted by R at 20:28広告デザイン

2014年01月06日

「青山フラワーマーケット」新年のパンフレットデザイン:季節と商品を絶妙にマッチングさせたデザイン例



「青山フラワーマーケット」新年のパンフレットデザイン表紙


「青山フラワーマーケット」新年のパンフレットデザインです。
表紙に「賀正」と大きく入ったものが、店頭で配布されていました。

このパンフレット「蛇腹折り」仕上げになっています。「蛇腹折り」とは、谷折りと山折りを交互に繰り返す折り方ですが、これは細長くなるように折られていました。

細かく折り、表紙の上部を斜めにカットする事によって、見た目が箸袋のような体裁になっています。カットされた部分から見える赤色によって、紅白になり、お正月らしさが出ています。


「青山フラワーマーケット」新年のパンフレットデザイン中面


また、昔ながらのお正月らしさを出す一方で、パンフレットの色遣いや、掲載されている商品はとてもモダンです。

「花とともに迎えるニッポンモダンなお正月」というコピーにあるように、商品もパンフレットのデザインも、実に巧く今回のテーマが表現されたものになっていました。

このパンフレットの妙は伝統(お正月)と先進性(モダン)の統一感にあると思いますが、こういった相反するの要素を一つにする高い技術こそ、プロの仕事と言えるでしょう。

お正月らしさと現代にマッチングしたモダンな部分をどうやって織り込んでいくのか。
どこが「お正月」でどこが「モダン」なのか。

お正月、モダンをそれぞれどのような形で実現しているのかを、ひとつひとつ丁寧に検証して実際に試してみる事で、デザインの引き出しがまた一つ増えると思います。



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2014年01月04日

サントリー「ほろよい」新年の車内吊り広告デザイン:新年のご挨拶を絡めた広告展開



サントリー「ほろよい」新年の車内吊り広告デザイン


サントリー「ほろよい」は、アルコール度数が低い(3%)チューハイのシリーズです。

新年の車内吊り広告が掲載されていました。

アルコール度数が低いというのは、アルコールに強くない「若い人」や「女性」のための商品だと考えられます。

そこで「堀北真希」さんがイメージキャラクターとして選ばれていますが、通常の広告と違い、着物で商品を持った写真が掲載されていました。

お正月に芸能人や有名人が、華やかな着物で出演するCMや広告は、定番中の定番ですが、新年を感じると共に、季節の風物詩のようでもあり、ちょっと明るい気分になるものです。

「A Happy New ほろよい」というキャッチコピーも添えられていますので、商品と堀北真希さんの新年の挨拶のようにも見えます。



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Posted by R at 21:50広告デザイン

2013年12月24日

「ザ・ボディショップ」クリスマスのパンフレットデザイン


「ザ・ボディショップ」クリスマスのパンフレットデザイン


「ザ・ボディショップ」は、イギリスが本社の化粧品メーカーです。クリスマス用のパンフレットが配布されていました。

このパンフレットは、8ページの「蛇腹折り」仕上げになっています。「蛇腹折り」とは、谷折りと山折りを交互に繰り返す折り方です。

イギリスのメーカーなので、全体的に日本のパンフレットとは違った雰囲気のデザインになっていました。

このパンフレットが面白いのは、10月から12月までの3ヶ月間の「カレンダー」が掲載されている点です。

その「カレンダー」には、「クリスマス限定品登場」のお知らせに始まり、「キャンペーン」、「会員限定の特典」、「数量限定プレゼント」など、その時々の情報が楽しく記載されています。

表紙には「クリスマスのご褒美、到着!」というコピーが掲載されていますので、このパンフレットの目的は、自分へのご褒美として、女性に購入を促すというものです。

「カレンダー」に記載されている情報を元に、自分のためのプレゼントを購入するタイミングを選ぶというのは、女性にとってはちょっと嬉しい、楽しい時間になることでしょう。

また、「メッセージカードプレゼント」のキャンペーンなどもあるので、親しい友人へのプレゼントに利用してもらう事で、新規顧客獲得にも繋がります。

このように、想定される顧客である女性のことをよく考え、商品購入時の状況をイメージして制作されたパンフレットは、その目的や楽しさがすんなりと伝わってくるものです。

このパンフレットは、販売促進を目的にしたものとしては典型と言えるもので、過不足なく必要な要素が網羅されています。
こういった典型をきちんと自分のものにしておく事はとても大切な事なのです。


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THE BODY SHOP(ザ・ボディショップ) オフィシャルサイト